魔女のカウントダウン☆
『そんなあ〜、あんまりだあーーーっ!!!!』
わめくあたし
『すみませんね…』
シェフが、すまなそうに頭をペコペコと下げたが、目の前まで来てローストビーフにありつけないあたしの怒りは収まらない。更に騒いでいると、手に持った皿にポンッとローストビーフが乗せられた。
横を見ると
『恥ずかしい奴』
幸也が苦笑いを浮かべている。
『ゆっ ゆっ…』
幸也ーー!!と叫びたかったが、余りの驚きに、あたしの口は、パクパクするばかりだった。
『どんだけ、食うんだよ?』
幸也は、そう言うと 疑心の目をあたしに向ける。
『あっ、あんたに関係無いでしょ!!』
やっと、口から出た言葉は、そんな憎まれ口だった。