びいだま

「・・・・・ユウ、が彼氏?」


「そうだよ。多分、もうすぐマスコミにはばれると思うけど、一緒に住んでるんだ。超気が合うしさぁ・・・・ここだけだけど、体もね」



ガンッ、と後頭部を殴られるような衝撃を受けた。


あの店での感じに少しは覚悟してたこととはいえ、本人から聞くと・・・・


私が多分、ショックを受けてるのを少し感じ取ったんだろう。


急にみぃは少し勝ち誇ったような表情で、決定的な言葉を続けた。



「まぁ、ユウジって、そういう噂激しいしさ。てか、それって噂じゃないし。まぁ・・・誰でも売れるためには必要だよね、そういうとこ。あたしはそういうところも気に入ってるんだけどね」



って・・・・。


何を言ってるの?この人。



「・・・・・売れるために、一緒にいるの?」



ようやく絞り出した言葉に、みぃは目を丸くしてからくすくすと笑った。



「ほかになにがあんの?まぁ・・・ユウジはかっこいいしこのままでも全然いいけどね」



思わずきっ、とみぃをにらむと、みぃは眉をひそめた。


「こわぁい・・・・なに?」





< 411 / 486 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop