伽羅子
ソファにグッタリと体を預ける伽羅子。

俺は思わず彼女から離れる。

…心臓の鼓動が激しい。

大変な事になった。

首を絞め、こちらに殺意があるように匂わせ、抵抗をやめさせるのが目的だった。

こんな上玉を、本気で殺すつもりなんてある筈もなかった。

なのに…。

何度も深呼吸をして、何とか冷静さを取り戻そうとする。

考えろ、考えるんだ…。

< 21 / 55 >

この作品をシェア

pagetop