伽羅子
幸い、この場にいたのは俺と伽羅子だけだ。

放課後という事もあって、校内に残っている者も少なくなりつつある。

窓の外を見る。

…もうすぐ日が沈むだろう。

そうすれば、人目につく事はまずない。

暗くなるのを待って、伽羅子の死体を校舎裏の裏山にでも埋めてしまおう。

そうすれば、とりあえずの所は行方不明という事で誤魔化せる。

予期せぬ事態になった事で、俺は必死に罪を隠蔽する事ばかりを考えていた。

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