金魚玉の壊しかた
「叔父上、今何と申された……!?」


愕然とした顔を向けて問い返した兄と、


耳を疑って言葉を無くした母や私に、




その日叔父は、青天の霹靂をもたらした。




「だから──泉家との縁談は白紙に戻そうと言ったのだ」

「その前です!」

今にもつかみかからん勢いで兄が怒鳴った。

「よりにもよって……」

そうだ、と叔父は溜息を一つ漏らして繰り返した。






「家老首座──城代家老の伊羽殿より、亜鳥を正妻に迎えたいという申し出があった」






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