金魚玉の壊しかた
今度は一人ずつではなく、四、五人が一斉に斬りかかってくる。

しかし、刀の間合いの遙か外で、

遊水が遠心力を乗せて回転させ大きく振った棒を受けきれず刀を飛ばされ、こめかみに横打ちの一撃を食らい、喉を突かれ、胸を打たれて、

為す術もなくその場に倒れ伏した。


私はぼう然となった。


武術に疎い私が見ても一目瞭然だった。

刀を持った男四、五人を相手に、
私を庇ったままで、
こんな一瞬で

全員をなぎ倒した。



とんでもない使い手だった。



「どうする? まだ続けるかい?」


遊水は隙無く棒を構えたままそう言って、

残った男たちがたじろいだ時──


「全員動くな!」


鋭い声が割って入った。
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