金魚玉の壊しかた
「俺は、この状況で仕留め損ねて生かしておくような間抜けじゃねえよ」

秋山の視線に対し、遊水は事も無げにそう返した。

殺したのか──!?


私は驚いて、顔色一つ変えず平然と立っている遊水を見つめた。


ちょうど、円士郎とおつるぎ様が戻ってきた。


浪人たちは、二人が大人しく縄に縛られ、円士郎に峰打ちを食らって昏倒したものが二人、おつるぎ様に斬られた者が最初の一人だった。

おつるぎ様の宣言によって、戦意を喪失した二人は大人しくお縄についたらしかった。

「最初の人も急所は外してあるから」

おつるぎ様はニコニコしながらそう言った。

「ああ言えば、逃げるのやめてくれるかなあ、と思ったの」

「ううむ、やるな留玖も」

円士郎が、おかげで捕まえることのできた二人を見てうなった。


「どうして、ここに……?」


私は彼らを見回して、疑問に感じていた点を口にした。


「俺が円士郎様のところに報せをやったのさ」

と、遊水が言った。


「間に合って良かったぜ」

円士郎が笑って、その部下だという秋山が「必要なかったかもしれませんけど」と、遊水が仕留めた六人を見下ろして苦笑した。
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