オフィスレディの裏の顔
どんな人が来るんだろう・・・オークラのことを知る人に会うということは、彼の実体を確かめることができる。私は緊張していた。オークラは喫茶店の出入り口に背を向けて座っていて、その向かい座っている私たちは出入り口がよく見えていた。スーツ姿の男性が入ってきたので、てっきり彼なのかと思い目を合わせようとしたけれど、その彼は空いている席に座ってしまった。知的な感じで本を読み出し、私のイメージは、まさに彼だった。古風な喫茶店なのに、ギャルの出入りも多く、そんな中次に入ってきた男性は、小太りでボロシャツにハンティングのウェストポーチをしたおじさまだった。彼が私の席に向かってきた。
「お待たせしました。」
驚いた。スーツ姿をイメージしてたのにこんなにラフな格好をしたおじさまがやってくるとは!私は紀香さんの顔を見た。でも彼女は何とも思ってないどころか興味深々な様子で早速話かけていた。
「はじめまして〜」
「はじめまして。君たちは?」
「美鈴ちゃんがオークラさんとお友達なんです。」
「と、ともだち?」
「はい。私は美鈴ちゃんの・・・姉みたいなものです。」
ハンティングおじさまは戸惑っていた。
「これからお仕事ですか〜?」
「仕事というか・・・この人の接待で。仕事もらうのに大変なんだよ〜」
「そうなんですね。一緒に遊んでもらおうと思ったのに・・・」
一緒に遊ぶ?私が紀香さんの発言に驚いた。でももっと驚いたのはオークラの一言だった。
「きみ、彼女たちにお小遣いを。」
「わ、私がですか?」
「わしは財布を持ってきておらん。」
ハンティングおじさまはしぶしぶお財布を出した。いくら渡せばいいの?という困った顔でオークラを見ていた。
「それじゃ少ないだろ。」
1枚が2枚になった。
「わ〜い。美鈴よかったね〜。」
紀香さんは遠慮せず受け取ると、お財布にしまっておきなさいと2枚とも私に握らせた。オークラは私とお茶をしたときなんて、電車代すらくれなかったのに・・・
「お待たせしました。」
驚いた。スーツ姿をイメージしてたのにこんなにラフな格好をしたおじさまがやってくるとは!私は紀香さんの顔を見た。でも彼女は何とも思ってないどころか興味深々な様子で早速話かけていた。
「はじめまして〜」
「はじめまして。君たちは?」
「美鈴ちゃんがオークラさんとお友達なんです。」
「と、ともだち?」
「はい。私は美鈴ちゃんの・・・姉みたいなものです。」
ハンティングおじさまは戸惑っていた。
「これからお仕事ですか〜?」
「仕事というか・・・この人の接待で。仕事もらうのに大変なんだよ〜」
「そうなんですね。一緒に遊んでもらおうと思ったのに・・・」
一緒に遊ぶ?私が紀香さんの発言に驚いた。でももっと驚いたのはオークラの一言だった。
「きみ、彼女たちにお小遣いを。」
「わ、私がですか?」
「わしは財布を持ってきておらん。」
ハンティングおじさまはしぶしぶお財布を出した。いくら渡せばいいの?という困った顔でオークラを見ていた。
「それじゃ少ないだろ。」
1枚が2枚になった。
「わ〜い。美鈴よかったね〜。」
紀香さんは遠慮せず受け取ると、お財布にしまっておきなさいと2枚とも私に握らせた。オークラは私とお茶をしたときなんて、電車代すらくれなかったのに・・・