まもりねこ。


 そこには、色とりどりのシャボン玉が浮かんでいた。


 湯船の中だけではなく、天井にも、足元にも……お風呂場じゅうに浮いていたのだ。


 キラキラしていて、虹のようで、ネムや女の子なら誰もが夢中になりそうな……

 ネムは子供のように目を輝かせ、夢中で遊んだ。


「危ないではないか! わたしを踏む気か!?」



 その声にハッと我にかえったネムは、静かに湯船の中に入った。


 いつものようにピンクの大きい洗面器の中にお湯を入れてあげ、そこにディルクを促した。


「ごめんごめん。なんか、キラキラしたものってわくわくするじゃない?」

「全く……」



「ふふっ。お風呂って、気持ちいいよね! なんかこのまま寝てもいいかもしれない。眠い。寝る」


「おい、誰がネムを運ぶのだ。重いから嫌なのだが」

「もー、意地悪」




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