鏡の中のアタシ。


「走る?」

「うーん、ないねぇ。」

「ジムとか?」

「通える自信ない…」

「プロテインダイエット?」

「効果あるの?」


「だよねぇ〜」

「うーん…」


元々細身の2人にとって、ダイエットは、未経験だったし、面倒臭さも手伝って、いい案が浮かばない。

「とりあえず、お茶の時間は、なしにするか…」

「うん、仕方ない…」


ぐだぐだしながらも、なんとか決めた。


「あ、里菜!これから毎日外出しようっ!」

「えー…」

「うだうだ言わないっ!夏になった時焦りたくないでしょっ!」

美緒の強引な決定により、これから2人は、毎日外出する事に決まった。

花粉症の里菜にとっては、厳しい選択だったけど、『夏に焦りたくないでしょ』その言葉が胸にささり、しぶしぶうなずいたのだった。


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