鏡の中のアタシ。
「なんか…なつかしい。」
「色々あったもんね…」
2人は、手始めに公園にきていた。
近場で散歩。となると、この公園が一番いい。
雄也との思い出がたくさんつまったあの公園。
里菜はあれ以来なんとなく来ていなかった。
避けていたわけではないが、足がむかなかったから。
「最近、話さなくなったね。」
「うん、少しずつだけど落ち着いてきたからね。」
「里菜にとって、初恋だもんね。」
「うん、ねー…」
2人で、心地よい日差しの中公園内、たまに止まったりしながら、歩きながら、そんな話をしていた。