鏡の中のアタシ。


「里菜チャン―っ」


ダンッ!!!


大地が、帰ろうとする里菜を呼び止めた時、ついに美緒がキレた。


「あんたらさぁ、今さら、2人で何を話させたいの?来なかった雄也が正解だよ。誤解が解けて、仲直り♪元サヤね☆ってわけじゃないのに、何の為に何を話す為に会うわけ?」

美緒はそこまで一気にまくしたてると、頼んであったアイスティーを一口飲んで渇いたノドを潤した。

「おい。今カノまで連れつきて、謝りたい。謝らせたい。って、いらがらせか?」

美緒は、本気で怒っていた。

始まりから終わりまでずっと横で見ていた美緒だから、言わずにはいられなかった。


「違うっ、アタシが勝手について…」
「うるさいっ!」

明日香が、訂正しようと勢いよく立ち上がったが、美緒は明日香に怒鳴った。

明日香は、そのまま黙り込むしか選択肢がなくなり、大人しく座る…。


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