鏡の中のアタシ。


「お前今日さぁ、元カノまったく気にしません。信じてますから☆アピールのつもりか、彼の悩みを解決してあげたい健気な女になる為についてきたんだろ?」

「あ、里菜チャンが見たかっただけか?」

「そんなんじゃないし、そんな事しませんよぉ…」

なおも続く明日香のブリッコは、適当にかわしながら考えていた。


《里菜チャンの過去の恋愛みたいに、偽って付き合うのと、こいつみたいにブッリブリなブリッコと、何が違うって言うんだよな…。
…現にこいつの方が、鬱陶しい。
俺がまくしたてなきゃまだ続いていたのかな、あいつら…―》


《…そぉいえば明日香の事彼女だと思ってなかったか!?》


大地がそんな事に気付いた頃、すっかり思い通りに事が進んだ明日香は、スキップ混じりに歩いていた。


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