鏡の中のアタシ。
「大地クン、美緒。ありがとうね。」
恥ずかしそうに話す里菜は、すごくかわいかった。
昔は演技をして、かわいこぶっていたけれど、本当に好きな人ができた時、女の子は、誰しもかわいくなれるんだ。
今の里菜は、紛れもなく素の里菜だったが、女の子らしく、とても可愛らしかった。
「大地でいーよ、もうオレら仲間じゃん♪」
大地が照れ隠しか、頭を掻きながら、美緒と里菜をみた。
里菜、雄也、美緒、大地と呼びあう。
やっと、本当の関係になれた日だった。