鏡の中のアタシ。
「あれ…?雄也?」
大学につくと、女の子2人が雄也達を見付けてすぐ不思議そうな顔をして、話し掛けてきた。
「おぉ、久しぶりだなぁ−」
雄也が答える。
「麻衣子と由美じゃん♪」
大地も、手を上げて話し掛けた。
麻衣子と由美と呼ばれた子達は、雄也達と話しながらも、ちらちらと、里菜達をみた。
「お−、紹介するよ!俺の彼女の里菜と、友達の美緒。」
2人の視線に気付いた雄也は、里菜達に手招きをしながら、紹介した。
「どうも…」
腑に落ちない感じの声で、返事をした麻衣子と由美。
「ちょっと明日香は?」
由美が、肘で大地を突きながら、小さな声で聞いた。
「あー、あれね。みんなで話そうぜ〜」
せっかく小さな声できいたのに、大地は、大爆笑しながら、答えた。
麻衣子と由美の反応をみた時から、どんな事を考えてるのか、里菜も美緒も雄也も大地もわかっていた。
「大変だったのよね−」
美緒も大地に続きながら笑いだした。