鏡の中のアタシ。
談笑が進むと、麻依子と由美も明日香により、遠ざけられていた事がわかった。
『雄也さんが他の子といるのを見ちゃうと嫉妬しちゃう、そんな自分が嫌だ…』
明日香は、2人に相談と称して、落ち込み気味にそう話したと言う。
麻依子と由美と雄也達は、高校からの友人だった。
もしも明日香が、近寄るな。と言えば、違っただろう。
が、純粋に心を痛めている。と思った二人は、一緒につるむ楽しい時間より、雄也の恋がうまくいけばいいな。と自然と距離を置くようになった。
雄也は、ホントにいい仲間に恵まれていた。
誰しもが、お互いを思い合っていた。
それを逆手にとって、明日香は、何食わぬ顔をして雄也の隣にいた。
里菜は、だんだんと明日香に対して怒りを覚えてきていた。