鏡の中のアタシ。


「何よぉ−…」

「…何でもねーよ。美緒、俺にもー!」

そんなやりとりをみた雄也は、里菜の頭をポンポンと叩いた。
里菜は、振り返り雄也に文句を言ったが、雄也は何でもない、と笑って誤魔化し、美緒に話しをうつした。


「美緒、オレらも飲もうぜ」

美緒の分と自分の分を手に持ち、大地が美緒をリビングへと促した。


「「じゃ、そろったところで…。色々あったけど、2人のリスタートを祝してカンパーイ!!」」

里菜達が座るソファーと、テーブルを挟んで反対側に置かれた座椅子に、大地と美緒も付くと、2人は、そろって乾杯の音頭をとった。

そんな息ぴったりの二人に思わず、雄也と里菜が、同時に笑って、負けじと息ぴったりの様子を見せてみせた。


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