鏡の中のアタシ。
雄也は―――。
必死になって自分のために怒った里菜が。
必死に泣き止もう、泣きまいとする里菜が。
可愛くて愛おしくて、どぉしようもなかった。
そんな里菜を解りきっていて、完璧に支えている美緒に嫉妬さえしそうになった。
里菜と美緒は、口では説明できないレベルで、支え合い理解しあっている。
きっと色んな事があったんだろう…。
《いつか、話してくれたらいい。》
《もう絶対にお前を傷つけたり、泣かせたりなんかしねぇ…》
横で、美緒と大地と一緒に笑いあう里菜を見ながら、心の中で、強く誓った。