鏡の中のアタシ。
「「せーのっ…」」
2人で声をひそめてタイミングを合わせ、リビングの扉をいきよい良く開ける。
「「おっはよーございますっっっ!!!」」
目一杯の大きな声で、まだ寝ている雄也と大地を起こすための、挨拶をした。
「………おはよーございます」
と、大地。
「………もうちょっと可愛く起こしてくれてもいいのよ?」
と、雄也。
いきなりの大声に、2人とも同時にびくっとなり、飛び起きた後、してやった顔の里菜達をみて、ため息混じりに話した。と言うより、つぶやいた。
「はい、おはよう。さて、着替えて!出掛けるよっ!」
美緒が大地を無理矢理立たせながら、着替えをうながす。
「目的地は、海っ!さ、急いで☆」
里菜も、まだ目を擦る雄也をぐいぐい引っ張り着替えさせる。