鏡の中のアタシ。
「綺麗事だよ…」
「別れたくないもん!」
「自信無いもん!!」
「最初から嘘だったんだもんっ!最後まで嘘つきとうせるもんっ!」
美緒の気持ちが痛いほど伝わって、そんなに真剣に向き合ってくれる美緒が、やっぱりすごく大切な人だと思った里菜だったが…
雄也の顔が、脳裏に浮かぶたびに、別れたくない気持ちが強くなり、美緒にやつあたりしてしまった。
偽りの姿でしか恋愛してきていない里菜は、どうしても雄也を信じきることができなかった。
本当の事を話してしまったら別れしかない気がしてならなかった。