Soul+relieve



「君はこれから本当の悪魔になるんだ。」


一瞬言葉の意味が分からなかったが、ハッとしてロナーさんの顔を見つめ返した


「というのは…?」


「君は…【誓い】という滅多に行なわない儀式はしっているかな?」


僕は記憶を必死に手繰るが見つからない



「いや、知らなくてもいいんだよ。
では、この紙に一つの文字を書いて欲しいんだ。」


「文字ですか。」


「そう、君がこれからの神との戦いの中で最も必要だと思う文字をね。」


そう言って、紙を僕に差し出す



僕が必要としている文字…

剣?


それとも力?



しかし全部頭の中から消えていく


そして一つの文字が頭に浮かんだ


「【希】…。」


僕が書いた文字は希望の【希】


悪魔には似合わないが、なぜか頭の中に残っていた




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