君の瞳に映る色
「ホントに?」
念を押すように玲が
聞いてくるので、そうよ、と
冷たく言って棗は睨んだ。
「ふーん、まぁいいけど。
寝たいならとっておきの
場所があるけど、くる?」
玲は首を傾げていたずらな
笑顔を向けた。
どこに行くのと聞いても
玲は答えず、
来ればわかる、とだけ言った。
玲の歩く少し後ろを棗は歩いた。
どこかの開いた窓から
入ってくる湿った雨の匂い。
窓の外を見ると朝より雨脚が
強まっているみたいだった。
屋上が使えれば絶対にこの男には
ついていかない。
棗はまた溜め息を吐いた。
じっとりした空気が息苦しい。
薬を飲んだとはいえまだ効いて
いないのか頭痛は治まらない。
玲は上機嫌に鼻歌を
歌いながら歩いていた。
保健室のある1階から
どんどんと階段を上る。
授業中の廊下はシンとして
雨の音だけが響いた。
少し今日は肌寒い。
棗は両腕で自分を抱き締める。
玲は廊下の端にある教室の前まで
来て足を止めた。
念を押すように玲が
聞いてくるので、そうよ、と
冷たく言って棗は睨んだ。
「ふーん、まぁいいけど。
寝たいならとっておきの
場所があるけど、くる?」
玲は首を傾げていたずらな
笑顔を向けた。
どこに行くのと聞いても
玲は答えず、
来ればわかる、とだけ言った。
玲の歩く少し後ろを棗は歩いた。
どこかの開いた窓から
入ってくる湿った雨の匂い。
窓の外を見ると朝より雨脚が
強まっているみたいだった。
屋上が使えれば絶対にこの男には
ついていかない。
棗はまた溜め息を吐いた。
じっとりした空気が息苦しい。
薬を飲んだとはいえまだ効いて
いないのか頭痛は治まらない。
玲は上機嫌に鼻歌を
歌いながら歩いていた。
保健室のある1階から
どんどんと階段を上る。
授業中の廊下はシンとして
雨の音だけが響いた。
少し今日は肌寒い。
棗は両腕で自分を抱き締める。
玲は廊下の端にある教室の前まで
来て足を止めた。