君の瞳に映る色
意地悪い笑いを浮かべる玲を
棗は睨んだ。
「不必要なものに興味ないわ」
不必要なのは男慣れだろうか、
男だろうか、ふと玲は思う。
珍しいものを見るように玲は
目を丸くして棗を見た。
「その高飛車な態度、
ホントお嬢様だな」
「バカにしてるの?」
しつこく髪を触る玲の手を
棗は払い除けた。
「いや、周りの女の子には
いないタイプで新鮮だと思って」
「その辺の女と一緒にしないで」
一緒なわけがない、と棗は思う。
背負っているものが
あまりにも違うのだから。
西園寺という名を継ぐ為に
この世に生を受け、
物心ついた時から勉強に作法に
あらゆることを必死にこなした。
ただ菖蒲の望むままに。
それでも菖蒲は棗を認めない。
棗が『女』だから。
西園寺家の跡取、後継者として
望まれた息子は
生まれてはこなかった。
もって生まれた才能など
関係ない。
習い事も教養も常に完璧でないと
いけなかった。
できない、は許されないのだ。
「まぁ、普通じゃないよな。
いろいろと…ククッ」
含み笑いをする玲に棗は苛立つ。
棗は睨んだ。
「不必要なものに興味ないわ」
不必要なのは男慣れだろうか、
男だろうか、ふと玲は思う。
珍しいものを見るように玲は
目を丸くして棗を見た。
「その高飛車な態度、
ホントお嬢様だな」
「バカにしてるの?」
しつこく髪を触る玲の手を
棗は払い除けた。
「いや、周りの女の子には
いないタイプで新鮮だと思って」
「その辺の女と一緒にしないで」
一緒なわけがない、と棗は思う。
背負っているものが
あまりにも違うのだから。
西園寺という名を継ぐ為に
この世に生を受け、
物心ついた時から勉強に作法に
あらゆることを必死にこなした。
ただ菖蒲の望むままに。
それでも菖蒲は棗を認めない。
棗が『女』だから。
西園寺家の跡取、後継者として
望まれた息子は
生まれてはこなかった。
もって生まれた才能など
関係ない。
習い事も教養も常に完璧でないと
いけなかった。
できない、は許されないのだ。
「まぁ、普通じゃないよな。
いろいろと…ククッ」
含み笑いをする玲に棗は苛立つ。