君の瞳に映る色
そういえば保健室で
倒れてしまった
あの瑠璃という子は
もう目を覚ましただろうか。
あれほど気分が悪かったのに
薬のせいかいろんな衝撃のせいか
もうなんともなかった。
蛍光灯は相変わらず消えたままで
薄暗い室内に雨の音だけが
静かに響く。
棗はそっと目を閉じた。
身体に伝わる肌の温もりと
微かに聞こえる玲の息づかい。
この男は好きじゃないし不自由な
態勢はあちこちがしびれてきて
楽ではないがこの温もりは
なんだか悪くない。
人は意識がないと感情の色が
見えないんだなとぼんやり考える。
冷静に考えれば当たり前の
ことだったが。
そんなことにすら気付かないほど
人を遠ざけていたんだなと
改めて思った。
ウトウトしながら瑠璃に
言われた言葉を思い出す。
“友達になりたいです”
そんなことを言われたのは
初めてだ。
…不思議な子。
瑠璃の印象的な大きなグリーンの
瞳が目に浮かぶ。
玲の甘い香りが胸を
満たしていくのを感じながら、
棗はいつしか意識を
手放していた。
倒れてしまった
あの瑠璃という子は
もう目を覚ましただろうか。
あれほど気分が悪かったのに
薬のせいかいろんな衝撃のせいか
もうなんともなかった。
蛍光灯は相変わらず消えたままで
薄暗い室内に雨の音だけが
静かに響く。
棗はそっと目を閉じた。
身体に伝わる肌の温もりと
微かに聞こえる玲の息づかい。
この男は好きじゃないし不自由な
態勢はあちこちがしびれてきて
楽ではないがこの温もりは
なんだか悪くない。
人は意識がないと感情の色が
見えないんだなとぼんやり考える。
冷静に考えれば当たり前の
ことだったが。
そんなことにすら気付かないほど
人を遠ざけていたんだなと
改めて思った。
ウトウトしながら瑠璃に
言われた言葉を思い出す。
“友達になりたいです”
そんなことを言われたのは
初めてだ。
…不思議な子。
瑠璃の印象的な大きなグリーンの
瞳が目に浮かぶ。
玲の甘い香りが胸を
満たしていくのを感じながら、
棗はいつしか意識を
手放していた。