君の瞳に映る色
「よ、読めるけど」

慌てていう棗を
瑠璃の大きい瞳がじっと見る。

まるで今考えていることを
読んでみてというような
挑戦的な目だ。


泣いたり笑ったり、
弱いのかと思えば
こうして自分に向かってくる。


不思議な子だわ。


棗は改めて目の前の瑠璃を
見つめた。

表情豊かで色など見えなくても
考えていることが伝わってくる。

自分と違って可愛げのある
守ってあげたくなるタイプだ。


縋るような眼で見つめられて
棗はため息をついた。


< 69 / 352 >

この作品をシェア

pagetop