本当の私は誰ですか?恋の魔法をかけられた身代わり姫
『二千翔は杉山家に嫁に行ってしまう、



早乙女家にはもう紗弥加おまえしかいないんだよ。



美晴君を婿に貰い、紗弥加と美晴君で、この早乙女家を守って行ってほしい。



なぁ、紗弥加この19年間はどうやっても元には戻らない。



だから、これからを早乙女紗弥加として生きて貰えないか。



紗弥加がどうしても嫌だと言うなら、早乙女家は俺の代で終わりにするよ。



僕たちは紗弥加の幸せだけを願っているからね。』





ありがとうお父さん。




お父さんの熱い思いが私の中の頑な気持ちを溶かした。



私をこんなに愛してくれている人たちの気持ちに答えたい。




もう私は一人ぼっちなんかじゃない。







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