オマエは俺の物
「ふざけんな!」
澪先輩から返ってきたのは意外な言葉。
「オマエは俺の物なんだよ。一生。」
この言葉に逆らえないあたしは涙をこぼした。
別れたくない。
別れられない。
やっぱり、ずっとダイスキ。
「オマエが結婚できねえなら俺はしない。なんとかする。家でも何でも出てやる。だからそんな事言うな。これからしばらく俺らが会えなくなることは確実だ。でも、会いに行くからな。5年後の今、絶対ココに来いよ!」
優しい澪先輩の声が心を突き抜けた。
「絶対に行くよ・・・・!」





あれから5年。
あたしは21歳になり、学校の教師になった。
澪先輩に近づくために一生懸命勉強してなった。
さすがに弁護士とかは無理だったけど、いい結果だと思う。
5年前から1度も連絡を取っていない。
とらなくても心はつながっているから・・・・。
今日、澪先輩に会う日。
そこには、澪先輩が居た。
こちらを見て笑っている。あたしも笑顔を返した。
「おせーよ。」
久しぶりに感じた澪先輩の温もり。
5年分の愛がこもっていた。
「これからはずっと離さねえ。俺の物だから。」
「うん!うん・・・・・。」
涙が止まらない。
ずっと、ずっと、あたしを離さないでね。

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