私と彼の関係
 彼の目にしたにはうっすらとクマができているのを確認し、思わず彼を見る。


「あの、もしかして寝ていないんですか?」


「昨日は徹夜。おかげでだるくて」


 彼は苦笑いを浮かべると、私に待っておくように言い残し、流し台まで行く。そしてコーヒーの準備をしていた。彼のそんな動きを目で追う。


 いつもは彼を遠くから見ていることしかできなかった。それを間近で見ることができるとは思わなかった。


 かちゃっという音が響く。


「君の高校って、桜井高校って聞いたけど、僕の高校と近いんだね」

 突然話しかけられ、さっきまで反応していたのが嘘のように言葉が出てこなくなっていた。ただ、必死にそうだと伝えるためにうなずいていた。

 彼が私のところまでやってきた。

「同じ二年だって聞いたけど」


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