i want,
「あおー?」
「あ…、うん!女の子達に声かけてから行く!」
あたしの言葉に、多分さとは目を丸くしたと思う。さすがに夜の闇の中ではそこまで見えなかったけど、きっと。
一瞬の空白の後、「わかった!」というさとの返事が返ってきた。
少しだけ、優しい叫びに聞こえた。
…信じてみたかった。
変わってしまった中にも、変わらないものもあるのだと。
だったら自分から動かなきゃいけない。信じるだけじゃ、何も変わらない。
過去を修正することなんてできないけど、でも、過去を修復することはできるかもしれない。
そう信じるなら、あたしから踏み出さなくちゃ。
過去の自分に戻るんじゃなくて、今の自分のままで歩き出さなきゃいけないんだ。
闇のアスファルトを蹴り、あたしは思い切り夜の学校へと駆け出した。