i want,
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いつもあたし達がたまり場に使っていた渡り廊下も、今では冬の空気が占領していた。いくら若いあたし達でも冬の寒さには勝てずに、たまり場を階段の踊り場へと変更した1月。
冬休みは夏休み同様、綾達と遊んだりヒカルと会ったりして過ごした。何も変わったことはなかった。
でもそれは表面上。
氷の下では、少しずつ変化が訪れていたのだ。
「ヒカルは?」
四組の入り口。
純君を呼んで、あたしはいつもの様に訊く。
「来ちょらんよ」
「また?何で?」
「知らんが。あおい彼女なんじゃけ、知っちょるんじゃないけ」
伸びた髪をかきながら、純君は言った。ヒカルの髪色に近いが、純君にはあまり似合っていない。
そんな純君に言われた言葉に何も返すことができず、あたしはジャージの裾を引っ張りながら「何よ、役たたず」と悪態をつく。
「はぁ?」、眉間にしわを寄せる純君にべーっと舌を出して見せ、あたしは四組をあとにした。
いつか「あおいは純に冷たい」と、学君に言われた。正論なので、反論できなかった。
多分あたしは、ヒカルが一番仲のいい彼に嫉妬していたんだ。
ヒカルを取られた気がして。