i want,
「…ごめんね」
不意に、真依が言った。
「あたし、何もできんけぇさ。あおが傷ついとるって思っても、どうすればいいかわからんくて」
真依が言わんとすることはわかっていた。
あたしは小さく頭を振る。
「あたしだけでも、あおと一緒におるべきじゃった」
「そんなこと言わんで。多分…真依がそんなことしたら、あたし気ぃ使うもん。真依には、修学旅行楽しんで欲しいし…」
それは本心だった。
気を使われて一緒にいられても、益々悲しくなるばかり。
真依は多分、それをわかってくれていた。
だから敢えて、みど達と一緒にいた。
「真依があたしのこと考えてくれとるって、わかっちょるし。それだけで…あたしは嬉しいよ」
そう言うと、眉間にしわを寄せたまま、真依は小さく微笑んだ。
やっぱり綺麗だと思った。