かんけりっ!
さっきから、やられっぱなしの。
僕だと思うなぁ!!
放つ。跳び蹴り。
「戦い方が雑よ?」
だが彼女、里生は難なく避け。刹那、僕の足に添えられた彼女の手が僕を押した。
「うわぁ!?」
バランスを崩された僕は派手にすっころび頭から地面に叩きつけられた。
いってぇ…。
頭を押さえ、何となく手のひらを見る。良かった。血は出ちゃいないみたいだ。
「ねぇ、キミ。キミは今、不思議じゃない?」
ふ、不思議?
何が、不思議なんだ?
「その顔はわかってないみたいね。私がキミに尋ねたのは『何故、誰も缶を踏まないのか』よ」
「それはっ!!」
それは、皆自分の相手に精一杯だからで…。
「そうね、皆。自分の相手で手一杯ね。でもそれだけだと思う?」