かんけりっ!



「…どういう意味だ?」


「先輩に対する口の聞き方がなってないわね」


「まぁいいわ」と里生は続ける。


「あの円。踏み役は多分、あの人でしょ?『雷姫』」


里生が指差す先。そこには苦しそうに戦う桃東先輩。


いや、この戦いの中でなら『雷姫』と呼ぶべきか。


「あの人の足元を見て」


促されるまま、見るとさっきから軸足が右左と忙しなく入れ替わっている。


それが、なんだと言うんだ。


「わからない?」


「……正直。全然」


「バカな子ねぇ…。キミはルールを知らないのかしら?」


なかなかイラッとする口調ですこと。


「ルールでは『鬼』『兵』共に二人以上の侵入は許されてはいない」


「なるほど。つまり?」


「理解が遅いわね。悲しいわ」


完全にバカにされてるな、僕。


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