メモリー


『あのねっ、あたし県大会出場決まったんだよ!!凄くない?!』


自分でも驚いたよ。

だって、あたし…笑えてる。



「そう…。」


お母さんは嬉しいような、悲しいような…、そんな表情をしていた。


…ねぇ、そんな作り笑いしないで。


いつもみたいに笑ってよ。


「笑、すごいね」って…。



「笑ちゃん。」


今まで黙っていた先生が口を開いた。




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