もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
「倉庫戻ったら覚悟しておけ」
「………」
覚悟って何のですか?
その疑問は問いかけられるわけもなく、あたしはただ慧斗に引っ張られて歩くだけだった。
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あたしが金髪に捕まってから日付が変わっていたみたいだった。
倉庫には、皆学校に行っているみたいで無人。あたしと慧斗と奏だけ。
「奏」
前を見ながら奏を呼ぶ。
「なに?」
「氷用意しておけ」
「?」
「了解ー」
奏はクスリと笑うと、どこかへ行ってしまった。