もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
「どうでも良い奴を俺は構ったりしない。」
そこまでお人好しでもない。
「でも、まだ会ってから一週間も経ってないよ?」
「時間なんか、関係ない」
慧斗は、真っ直ぐあたしをみた。
「お前は、真っ直ぐ俺を見てくれただろ?」
怖いと恐れられる俺を怖くないと。
それに良い人だとも言ってくれた。
慧斗は、ちょいちょいとあたしを手招いた。あたしは恐る恐る近づく。慧斗は自分の隣に座らせると頬に手を伸ばした。
「……痛いか?」
まるで自分が叩かれたみたいに慧斗は眉を下げる。
叩いたのは慧斗でしょ?
「………痛い」
「すまない………けどな、雪那。俺は本当に心配だったんだ。」