もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
慧斗は勿論服を着ている。
でもあたしは、お風呂に入っていて………つまり裸な訳で
「っ!?慧斗っ出てって!!」
遅いと分かっていても出来るだけ手で隠して、顔を真っ赤にさせながら、慧斗に出ていくように訴える。
だけど、慧斗は出て行くことなく、あたしをじっと見つめていた。
―――あたしの首筋を。
それに気づいてハッと隠そうとしたけれど、その前に慧斗に腕を捕まれて出来なかった。
「………なんだこれ」
「………」
怒っているような声。
「あいつに……つけられた?」
「っ」
息を詰める。
思い出したくない。
また、洗いたくなった。