もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
何を言うの、慧斗はちゃんと助けてくれたよ。
「……あたし、……初めて恐怖を感じたの……」
「あぁ」
「月ちゃんが蹴られるの、怖かった」
「うん」
「………金髪に押し倒された時、慧斗の顔が浮かんだの………っ」
ボロボロと涙を流しながらしゃくりあげながらあたしは慧斗に抱き付いた。
「………雪那、」
「ん」
「俺が、その痕消してやる」
えっと思った瞬間、あたしの体は浮いた。バランスを取るためにあたしは慧斗にしがみつく。
「へっえっ慧斗?!」
慧斗は、風呂場を出て、部屋を横断、バンッと足でドアを蹴り、寝室へと進む。