もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
そもそも何故こんな展開になったのか。何度自問自答しても全く理解不能。
きっと、あの携帯のせいだ。
「雪那、行くぞ」
早くしろと慧斗が言うから慌てて慧斗の後を追う。
「どこ行くの?」
「親父んとこ」
さっき来いと言ってただろう?と目で語られる。
そうだった………行きたくないなぁ…
そんなことを思っていると以外とお父さんの部屋は近かったらしくすぐについてしまった。
ゴクリと固唾を飲み込む。
―――コンコン。
慧斗がドアをノックする。あたしは律儀な慧斗の行動に目を見開いた。
慧斗なら、無言で入っていくと思っていたから。