もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
「…………」
「いいね?」
「…………」
「返事」
「………分かりました」
ぎろりと慧斗と似たような凄みのある睨みにあたしは何となく危機感を覚えて頷く。
もう話は終わりかなっと思って先生に軽く頭を下げて背中を向ける。
「雪那さん」
「はい」
「………痛みはないのか」
「そんなもの、慣れました」
あたしはもう一度頭を下げてから部屋を後にした。
部屋をでると、壁により掛かっている慧斗がいた。
じっとあたしを見てくるからもしかして話聞かれたかなと思ったけど何も言わない。