金髪の君*完結
自分の足で立てるようになった私に、心の腕の力は弱まることがなかった。
「あの日、俺はそいつと別れろと言った。」
「ちゃんと別れた。」
「それにしちゃぁ、近くねぇか?」
お腹に回っている心の腕と、心の手を握っている私の手を刺すように視線を送る若田に気づき、私は心の手をパッと離した。
頭上から「ちっ」と舌打ちが聞こえが気がしたが、今となって抱き着かれていることに恥ずかしさが込み上げていった。
「--しんちゃん、みんな見てるから離して!」
恥ずかしさが込み上げてくると同時に、周りからの沢山の視線に気付いた私は、心から離れようと暴れた。