金髪の君*完結
「--どうしよぉぉぉ…」
控室で携帯を持つこと10分。
携帯の画面には"藤森 心"の名前と電話番号。
両手の中にある携帯の発信ボタンには親指が置いてある。
「次こそは」っと自分に言い聞かせ親指に力を入れるが、今だ押せていない。
着替えることなく携帯を睨みつづける。
今の時刻12時36分。
グゥ~~と空腹を知らせる音に驚き、親指に力を入れてしまった私の視界に写ったのは"通話中"の文字。
慌てて耳に持って行き
「--もちもち!」
噛んでしまった。
「もちはいらねぇ」
携帯から心の声が聞こえホッとする気持ちと、噛んでしまったことに恥ずかしい気持ちが入り交じる。