ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 カウンター越しに立っていたのは…


 ノアだった。


 俺はたった一度だけ、赤メガネに乗せられてノアへ送る花束にメッセージカードなんぞ付けてしまったことを思い出した。


 赤メガネ、恐るべし。


 そして俺の職場まで突き止めるとは、さらにさらに恐るべし。


 会いたくなかったと言ったら嘘になる。


 それでもノアの身を案じて、もう二度と会わないと誓った俺の断腸の想いが台無しだ。


 思わずため息を漏らしノアに近付くと、受付の女は、


「一緒に自宅へ来て欲しいそうです。」


 ボソボソと申し訳なさそうに小声で言った。


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