ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 蔦山さんが大して怒ってないみたいでホッと胸を撫で下ろし、俺は蔦山さんの傍まで行ってしゃがんだ。


「蔦山さん、さゆりが今どこにいるか知ってますか?」


「知る訳ねーだろーが、バカ!」


 ベッド下の床に視線を這わせたまま、蔦山さんは怒鳴った後、何かに気付いたように俺を見た。


「お前、何してる?さっさと手伝えよ。手袋どうした、手袋?」


 しゃがんでポカンとしている間抜けな部下を見て、蔦山さんは燃え上がる怒りを爆発させた。


 俺、手伝う気ないっすから。


 堂々とそう言えたらどんなにいいか…。


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