ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 彼女が困惑した表情を見せたので、俺は彼女に背を向け歩き出した。


 数秒歩いたら、どうしても彼女が気になって…


 というか、もう一度彼女を見てみたくなって、俺は歩きながら振り返った。


 彼女は、自販機のボタンを押しながら、振り返った俺に嬉しそうに満面の笑みを見せた。


 スロットに負けて一文無しの俺。


 懐は寒かったけど、なぜか身体の深部は温かく包まれているように感じた。









 この感情が何なのか、この時の俺にはわからなかった。











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