ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 気の利いた話題も見つからないまま、無言で出された生温いお茶を飲んでいると、堪えかねたように蔦山さんが立ち上がった。


「もう行くの?」


 まどかさんが不意を突かれたように、不安そうな顔をして聞いた。


 きっと自分の不機嫌な態度の度が過ぎて、逆に蔦山さんを怒らせたのではないかと心配になったんだ。


 こう見えて、可愛いとこもあるんだよな。


 なんせまどかさん、メチャクチャ蔦山さんのこと愛してるからね。


 そんなまどかさんの気持ちを察してか、蔦山さんは優しく微笑むと、


「仕事戻らないと。いつまでも二人で消えてると目立つ。一人だったらまだ何とかなるけどな。」


 そう言いながら、俺に意味深な視線を注いだ。



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