ロシアンルーレット【コミカルアクション】
「ぐぁっ…」


 背後の人物が悲痛な呻き声を漏らし、俺から離れて後ずさりした。


 その時、首に一瞬締め付けられるような痛みが走り、俺のネックレスが音を立てて千切れた。


 俺は先ほどの後頭部に受けた衝撃により、身体が思うように動かず、ベッドに上半身を沈めたまま何とか振り返って、俺を襲ったヤツを見た。


 その黒い人影は、身長175cmほどだろうか、細身だが逞しい骨格から男であるのは明白だった。


 そいつは、俺の反撃を受けた左の額に左手をあてがい、右手は俺のネックレスの鎖部分を握っており、雫形の石がその下でブラブラ揺れていた。


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