ロシアンルーレット【コミカルアクション】
兄貴のマンションを出ると、俺を待っていたかのように黒い空から、ポツッ、ポツッと小さな雫が落ちて来て、すぐにそれは沢山の仲間を呼び寄せ、忙しくアスファルトを打ちつけ始めた。
足元で跳ね上がる雨に、俺は顔をしかめ、迷惑そうに天を仰ぐと、雨は容赦なく俺の顔を攻撃してきた。
ふと道路の向こう側のノアの住んでるマンションに目をやると、女が一人、こんな激しい雨の中、傘も差さずにのこのこ出て来た。
その女は道路の向こう側から俺を見詰めると、俺に向かって小走りで道路を渡った。
ノアだった。