ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 直進した先に、やっぱりそれらしい部屋があり、俺は『蔦山さん忘れた!』と、一瞬焦るもすぐにこの建物のロックは全て解除されたことを思い出す。


 いかにも重要ルームだといわんばかりに、誇らしげに重々しく閉ざされた頑丈そうな厳つい扉を開けると、中はただの資料室。


 けどこの建物、至る所、妙にクラシックな作りになってるからな。


 きっと部屋の壁際の本棚をずらすと…ってパターンとみた。


 などとゲーム感覚で推理して奥へ進む。


 やっぱりだ。


 俺より先客がいるらしく、本棚はすでにいざった状態で、壁は四角く切り取られ、そこから地下へと続く階段が延びていた。


< 435 / 463 >

この作品をシェア

pagetop