治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん


「痛いな、ユリウス。でも、この痛みは君の嫉妬の証なんだねっ」


「いえ、ただ気持ち悪い変態を殴っただけの痛みです」


「素直じゃないなぁ。俺とて心苦しかった……!言いたくないことを言い、でも君のためにと――君と甘い甘い一時を送るためと歯を噛み締めてこらえたんだ」


「かなり慣れてる感じでしたが。……女ったらし」


「だから誤解だよ。俺には君しかいない。故に君と一心同体になり、こうして永遠の愛を誓った。

……でもいいね、何かこんな感じで君を嫉妬させるのも。怒る君はそれだけ俺を愛しているということだから。

――すみません、そこのお嬢さ、ん゛!」


「なに、嫉妬させるために女性を呼び止めてんですかっ。寄り道しないで行きますよ」



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